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TITANE チタン

久しぶりに映画館に行きたいなと思い、先日、吉祥寺のアップリンクで上映中の『TITANE』を観てきました。

主人公が関わった人を理由もなく殺しまくるのが観ていてしんどく、グロいシーンも多くて、辛かったです。

私は映画がダルかったり不快だったりするとすぐ切ってしまうタイプなのですが、映画館という逃げられない空間でひたすら自分の理解を超えた、倫理観にも反した映像を浴び続けることで、自分の中の常識などをひっくり返されるような、強制的に納得させられるような、そんな不思議な感覚に最終的になりました。

つまらないのではなく、辛かったので、無益な気持ちにはならなくてよかったです。

臨月の妊婦がサラシでお腹を隠せるものなのか?(脂肪じゃあるまいし)など色々腑に落ちないこともありましたが、一旦自分の常識や理性を切って何かを観るというのも、一つの映画体験なのかな〜…などと思ったりしました。

でも自分が殊勝な気持ちになっているときは大抵無理をしている時なので、もう一回観たいかと言えば、好き好んで観ることはないだろうという感じでした。見終わってから、公式サイトを改めて見たら、なんか私とは合わない価値観の中で絶賛されているっぽく、孤独な気持ちになりました。合わない映画を観ると孤独な気持ちになります。映画好きの人って心が寛大なのかも?