昨日、広島国際アニメーションフェスティバルから帰ってきました。
おばあちゃんに託されたツルを平和公園に置いてくるというミッションも達成し、尾道と宮島に観光にも行った忙しい4日間でしたが、コンペは初日しか見られなかったので今度行ったらもうちょっと一生懸命アニメーションを観ようと思いました。
今回悲しかったのは、初日の朝に『火垂るの墓』を観た直後、全プログラム券をどこかに落としたことです。落とした時間帯に歩いてた場所を駆け巡って探してもなくて、悲しみに暮れながら1プログラム券(1000円)を買って観ました。
しかし、そのおかげといってはあれかもしれませんが、人の親切が心にしみました。
短編アニメーションを2時間ぐらい連続で見ていると腰と首が本当に辛くなってきて、ただ早く終わってほしいという一心になり「なんでこんな苦行をしているのだろう」と思えてくるのですが、映画祭に来ている、仕事としてアニメをやっている人たち(ゲストパスなど持っている)はやはりかっこいいなと思ったので、自分の知っている映像関係のステキな人を目指そうと思いました。
そして、見るという行為は辛くとも、後からコンペの作品をぼんやり思い出すとやっぱりいろいろ勉強になっていると思いました。
2日目に、小学生以来の原爆資料館に行ったのですが、びっくりするぐらいの超満員でいろいろ感じる余裕もなく「入場制限してくれ」と内心叫びながら回りました。(最近、人気のある場所に人が多すぎる気がするのですが、観光客が増えているからなのでしょうか)
展示物の前にしゃがみ、やたら丁寧に子供に一つ一つ説明してるお母さんや、資料映像のショッキングなシーンで「来た!」と言ったりする人を見てなんだか絶望的な気分になりました。そして、なんでもコンテンツとして消費される時代なのか・・・と空しい気持ちになりました。
でも、変なお客さんより神妙な表情で真面目に見ていた人の方が多かったことを考えると、嫌な感じのものはいいものより強く印象に残ってしまうものだなと思いました。(なんとなく悪いものの方が時代の象徴っぽい雰囲気がするからかもしれない・・)
おみやげに、尾道のガラス屋さんでずっとほしかったガラスのそばちょこを買えて嬉しかったです。
さっき、それで初めてそうめんを食べたら清涼感が段違いで、夏はガラスとザルだなと思いました。
まぬけな失敗をたくさんした旅行でしたが、生まれて初めて飛行機に一人で乗れたのでよかったです。(空港で荷物を受け取らずにゲートを出てしまい、警備員の人に取ってもらいました)