ミニ苦労たち

私はTVPaintで作るのが一番慣れているのですが、使っている人が少ないのでスタッフワークではクリスタ環境に合わせる必要があり、ソフトの機能の違いによっていつものワークフローができなくて地味に苦労しています。

描いた動画をAfter Effectsに読み込む時、TVPaintだとjson書き出しという神機能があって(JSON export | TVPaint Animation User Manual)TVPaintのタイムラインをAfter Effects上に一発で再現することができるのですが、クリスタだとレイヤー別に連番を書き出すのが手動でしかできず、途方に暮れました。

商業アニメの人によく使われているらしい『東映アニメーションデジタルタイムシート』というソフトを使えば解決するかと思いきや、全レイヤー分のタイムリマップを手作業で設定しないといけなかったり、クリップマスクを使用して作業された部分がどうしても正常に書き出しできなかったりで、だんだん気が遠くなってきたので諦めました。結局、クリスタ側で「線画」「色」「影」のレイヤーを手動で表示・非表示を切り替えて、それぞれ連番で書き出す方法に落ち着きました。

あと今回の作品でフル活用しようと思っていたPSOFTの『CelFX』というプラグインがあり、二値化した線画向けのものなのですが、アンチエイリアス付きの線画でも意外とイケるぞと思っていたところ、やはり二値化した線画じゃないとうまくいかないことがわかり「スタッフさんにアンチエイリアス付きのブラシを渡してしまった⋯」と絶望しました。一人で試行錯誤している分にはいいですが、人に迷惑かけた系の心の痛みがキツいです。

コンポジット作業にあたって、いただいた原画ファイルの帳尻合わせ的な調整にわりと手間がかかって、そこにソフトの違いや自分のミス(二値化してなかった)も加わって大変です。作業の中で出会う小さな問題を言語化するのにもエネルギーが必要で、コンフォートゾーンを飛び出しまくりです。ただの素材の読み込みに半日ぐらいかけてしまった日には「一日何やってたんだろう⋯」となります。

以前に商業作品のお手伝いをした時、作業開始前に50ページぐらいあるマニュアルを渡されたのですが、多分そのぐらい細かくやり方を統一しないとあとで地獄を見るんだな~とわかりました。なんでも経験だなと思いました。

jaJA