11月5日〜8日に開催された第8回新千歳空港国際アニメーション映画祭に参加しました。

日本コンペティション部門にて『駐車場でアメを食べたね』の初めての上映だったのです。2日目の朝には来場作家によるトークイベントがあったのですが、自分の上映に立ち会うのはそれよりも緊張度が高く、ホラー映画を観るかの如く目を覆うスタイルで観ました。
そんな感じでおどおどと上映に立ち会っていたのですが、
『駐車場でアメを食べたね』がなんと、北海道コカコーラ賞を受賞することができました!
受賞理由がこちらで読めます。→ https://airport-anifes.jp/competition/awards/

2年ぐらいほぼ誰にも見せることもなく作っていた作品だったので、ものすごく嬉しいです。
以前『死ぬほどつまらない映画』で日本グランプリを受賞した時はまだ大学院生で、自分よりも先生方の指導や学校の助けの力が大きいと思っていました。
でも今回はサウンド以外は全て一人で作って、ノミネートされた時点で最高だと思っていたので本当にびっくり&喜びでした。
観る側としても、とても楽しくて濃い時間を過ごせました。
近年は人の作品のスタッフロールを観て落ち込むことが多く、映像作品を視聴すること自体を忌避していたので、映画祭でたくさんのアニメを一気に見たら動揺しすぎてどうにかなってしまうんじゃないか…と不安だったのですが、むしろ元気が出ました。
普段ネットばかり見てるせいか、ちいかわ的な何かを描かないとダメなんじゃないか…とか思っていたのですが(視野狭すぎですが)人知れず作られた熱い作品がこんなにもいっぱいあるんだということを知って元気になると共に、表現することの自由さを思い出しました。

そして、他の来場作家の方々と会ったことも非常に刺激になりました。
普段、家族や親しい友達以外の人と実際に会える機会は滅多になく、ネットを通して他の人の情報が入ってくる感じなので、人への解像度が低くなる傾向が大いにあります。その結果「よくわかんないけど全員凄くて死にそう」という気持ちになって、ニンゲン…コワイ…という感じだったのですが、実際に会うと『その裏には実在の人間がいてそれぞれ頑張っているんだ』ということがわかり、実際に会うことは大事だなと思いました。(私は人と話すと、その後一人で悶え苦しむ癖があるので、あまりいっぱいは話せませんでしたが…)
次回作への課題や、挑戦したいことも色々と見えたので、また仕事をしつつ新しい作品を作っていきたいなと思います。新千歳の場があるのがとても制作のモチベーションになっているので、永遠に開催されてほしいと願います。

現地での開催は終了しましたが、19日までこちらでオンライン開催がされています。
https://airport-anifes.jp/
『駐車場でアメを食べたね』も観られるのでよかったら観てください。(あとトークも…)
私も現地で見逃したプログラムがいくつかあるので、これからゆっくりオンラインで観ようと思います。