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シン・ゴジラ

↑1年次制作のボツになったカット

昨日はシン・ゴジラを観に行きました。

この前テレビでやってたハリウッド版のゴジラはワニっぽく、最後、ジュラシックワールドのようにいい感じに「ギャオー」と吠えて海へ帰っていったのですが、シン・ゴジラのゴジラは話の通じない災害的な存在という感じでした。観終わったあと、なんとなく濃厚なマニアの世界の片鱗に触れてしまったような気がしました。
ゴジラのしっぽの先に人間っぽいものがついていたのが何なんだろうと気になりました。

その後、イラストの雑誌を立ち読みしたのですが、その本には、それぞれ微妙に違うけど受ける印象はだいたい似たようなイラストがいっぱい載っていて「描いている人は、似たような絵がいっぱいある中で自分がやってることに意味なんてあるのかと思わないのかな?」と考えたのですが、似ている中での「微妙な違い」をわざわざ探ろうとしないこちらの感性が雑なのかもしれないと反省し、その場をあとにしました。

しかしその後別の本屋さんに行き、そこにあった一冊の画集に、雷に打たれたような気分になりました。それはものすごい細かい細密画の画集で、文章にするとあんまりすごくなさそうなのですが、なんだかしがらみのなさそうな清涼感が漂っていて「こりゃ簡単には真似できない」と思いました。そして、「今の世の中、情報は入ってきてもモノの価値を実感として感じる機会がなく、ぼーっとしているといろんなものに対してわかったような気になり、大したことなく見えているのかもしれない。しかし、その見えづらい価値を発見しなければならないんだ。」と思いました。

さっきふと思い立って、ペンタブのペンについているゴム製のにぎりと円錐型の部品を取ったら、細いペンになって描きやすくなりました。